2024年度 写真公募展×招聘作家「親密な風景を拾う」

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 当館では、毎年、テーマを変えて、明石の風景や季節の風物詩を題材とした写真公募展を行い、今一度地域の魅力や日常について考える機会を提供してまいりました。今年度は、個人が残したいと思うモノやコト、他者と共有したい記憶や体験を記録した写真を募集するとともに、モノに宿る記憶をテーマに制作する二人の現代美術作家を紹介します。
 既成概念にとらわれず、新たなものの見方を提示する現代美術作家のアプローチは、鑑賞者の想像力を刺激し、異なる価値観や分野との出会いにつながる契機と考えます。取り壊される建物の廃材の一部を用いてウクレレを作り、元の持ち主に手渡していく「建築物ウクレレ化保存計画」の活動を2000年から継続する伊達伸明。通常はゴミとして捨てられる「いらない服」を出会った人々から譲り受け、持ち主とその服との思いや記憶を服に綴る山村祥子。人とモノとの関係や取るに足りない個人の記憶や思い出は、目まぐるしく移り変わる現代の消費社会の中で、いつの日か失われていくものです。そうした流れに抗うかのように、あえて時間をかけてそれらをパブリックにひらく二人の実践は、他者へと共感を広げ、芸術表現の力となって、見るものに新たな景色を見せてくれるでしょう。

【会 期】:2024年12月13日(金)~12月22日(日) 9時30分~17時30分(入館は17時まで)
【休館日】:月曜日
【観覧料】:無料
【会 場】:明石市立文化博物館 2階ギャラリー
【関連事業】
□トークイベント「風景を拾う話」
これまでに着目してきた路傍のカケラたち(波板、電柱、文字など)の魅力について
日時:2024年12月14日(土)14:00から15:30
講師:伊達伸明(本展出品作家)
定員:80人
会場:2階大会議室
申込フォーム

□ワークショップ「いらない服に別れを」
作品を鑑賞後、ご持参いただいた「いらない服」にその服にまつわる記憶を刺繍しませんか。
2024年12月21日 (土)14:00から15:30
講師:山村祥子(本展出品作家)
定員:10人
対象:中学生以上
会場:2階大会議室
申込フォーム

◆イベント申込方法
各イベント専用フォームにてお申込ください。
11月16日(土) 午前10時より先着順にて受付します。
(定員に達し次第締切)
お申込後にキャンセルや人数が減る場合は、ご連絡ください。
イベントには手話通訳・要約筆記者の派遣ができます。
(直前にお申込の場合は対応できないことがあります。)



【招聘作家】
伊達伸明(美術家)DATE Nobuaki
1964年生まれ。京都市立芸術大学美術学部大学院工芸科修了。取り壊される建物をウクレレにして保存する「建築物ウクレレ化保存計画」のほか、立版古による建築記憶の伝承、各地で地域資源再発掘型の展覧会の企画監修活動に関わる。
*活動・展覧会(共同出品含む)
:亜炭香古学(2012〜2015/せんだいメディアテーク)、アートと考古学(2016/京都文化博物館)、とりのゆめ(2017/神戸アートビレッジセンター)、しらべの細道シリーズ(2017~2020/東北リサーチとアートセンター)、ミカエルさん(2019~2020/崇仁小学校)、お線香の歩き方(2021/甲賀市信楽町)、「自治とバケツと、サイカチの実」(2023~2024せんだいメディアテーク/仙台市)など。

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桃林堂ウクレレ(2020年/愛知県江南市)


山村祥子 YAMAMURA Shoko
1984年生まれ。兵庫県在住。アメリカで現代美術を学ぶ。主に都市の消費者生活に焦点を当て、周囲の環境(もの・こと・ひと)に関して立ち止まり内省する、敬意や優しさを表すといった自他のコミュニケーションの在り方や他に向かう態度を問いかけ、提案することを大きなテーマとして制作を行っている。2024年「Cultural Kaleidoscope ~ See Saw Seeds Effect 2024」MOM Art Space, ハンブルク, ドイツ、2023年「CAP LAB ROKKO:マウン展」六甲ミーツ・アート芸術散歩2023, 神戸、2022年 個展「いらない服に別れを - adieux aux vêtements inutiles- (2020-2022) 」C.A.P. KOBE STUDIO Y3ギャラリー, 神戸、小川美陽&山村祥子 二人展「ROOM01」NU茶屋町8F window gallery, 大阪、「奈良・町屋の芸術祭 はならぁと2021」 天理, 奈良

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いらない服に別れを - adieux aux vêtements inutiles 2020年 インスタレーション ©麥生田兵吾

出展作品募集

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初めてのお給料で買った時計、コンクールで入賞した絵、長年愛用しているマグカップ、家族とよく通ったファミリーレストラン、恋人とドライブした道、飼い犬との散歩道、サークルの飲み会の後に食べたラーメン、通勤時に電車の窓から見える景色、塾の帰りに立ち寄るいつものコンビニの明かり、初孫のお宮参りに行った神社、子どもの乳歯が抜けたときの一コマ、走り書きのメモ・・・
他人にとっては、何の変哲もない"風景"でも、その人にとっては、思い入れのあるモノや、コト、場所があるかと思います。
そんな日常の一場面を切り取った写真を、または、スマホの中に埋もれている誰かとシェアしたい一枚を拾って、その背景がわかる簡単なテキストとともにお寄せください。
本展では、そのような写真を展示して、みなさんの個人的な記憶が誰かに拾われ、新しい物語を紡ぎ始めるでしょう。

また本展では、見捨てられるモノや忘れ去られてしまう個人の記憶を独自のアプローチで再構成する現代美術作家の実践もあわせて紹介します。

【募集期間】
2024年9月5日(木)~11月17日(日)(必着)

【応募資格】
明石にゆかりのある方(明石市在住、在勤、在学、出身、または明石に友人、知人、親戚がいる等、明石に何かしら接点を持つ方であればどなたでも大歓迎)
年齢、写真撮影歴、撮影機材は問いません。
※18歳未満の方は、保護者の同意を得てご応募ください。
※スマートフォンで撮影した写真もご応募可能です。

【テーマ】
親密な風景を拾う

【対象作品】
応募者本人が撮影したもの。
応募者一人につき2作品(エントリー)まで。
組写真は一人につき1作品、最大3枚まで(右・中央・左を明記してください)。
 ※コンセプトの異なる作品を出品する場合は、別の作品として出品してください。

【展示】
応募作品は「親密な風景を拾う」展に展示します。
展覧会会期:2024年12月13日(金)~12月22日(日)
会   場:明石市立文化博物館2階ギャラリー
入 場 料:無料

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2023年度写真展 会場の様子

【注意事項】
  • 応募に関する個人情報は、本企画以外の目的には使用しません。
  • 作品に掲載された著作物や人物の肖像権については、応募者本人が事前に許諾を得たものであることとします。作品展示後等に権利侵害等の苦情等があった場合、明石市立文化博物館(指定管理者:㈱小学館集英社プロダクション、以下、「主催者」とする)は一切の責任を負わず、応募者が対処するものとします。
  • 応募者には、主催者に対し、主催者の催す「親密な風景を拾う」展での展示と広報(新聞、雑誌、テレビ、ホームページ、SNS等)での掲載目的で、応募作品を2024年11月17日(日)より2年間、利用することを許諾していただきます。お預かりした写真はデジタルデータにて保管し、上記期間満了後、速やかに削除・廃棄します。
  • 公序良俗に反しているもの、第三者の権利を侵害する恐れのあるもの及び主催者が不適切を認めるものは、展示できない場合があります。


【応募方法】
データ送付の場合
以下のサイトにアクセスし、必要事項を記入の上、投稿してください。画像は1枚5MB未満にしてください。
送っていただいたデータを当館でA4サイズにプリントして展示します。
 申込フォーム QR_986028.png

プリント写真の場合
A4サイズ。
「応募申込票」(Excel版PDF版)にご記載のうえ、プリント写真に添付し、下記の応募先にご送付ください。

【問合せ・作品送付先】
明石市立文化博物館 企画事業課
〒673-0846 明石市上ノ丸2丁目13番1号
電話番号:078-918-5400

投稿日:2024年11月26日