文化博物館だよりNo.63

みなさん、こんにちは。
今日は鳥羽小学校が実施した「学社融合授業」の報告です。

1.昔のくらしたんけんたい(鳥羽小学校3年生)
2月15日(火)9:30から鳥羽小学校3年生のみなさんが、博物館を利用した「学社融合授業」をしました。
担当の先生方と何度も打ち合わせをし、学校でも博物館資料を使って事前の授業をしていただき、この日を迎えることになりました。
学校では事前に「七輪」を使ったり、「石筆」を使ったりと様々な「素材やむかしの生活用具」にも触れていただきました。
博物館ではグループごとに調べる「生活用具」を決め、ボランティアの方に詳しく説明をしてもらい、今後のまとめに活用します。
子どもたちからの質問には「五右衛門風呂の入り方は?」「どんなものを食べていたの?」「むかしの電話は?」などなど、今のくらしと昔のくらしを比べてみようと、意欲的な学習姿勢が感じられました。
また、あそびの体験では、先生も一緒になって「べーゴマ回し」に熱中。
ロビーでは博物館職員による「人形劇」も楽しみ、あっという間の2時間でした。
締めくくりには、館所蔵の「足踏みオルガン」を伴奏にして、「歌の交流」もありました。
子どもたちの吹くリコーダーとレトロなオルガンの音が館内に響き渡り、何ともいえないいい時間が流れていたように感じました。
「赤とんぼ」をボランティアの方、「春の小川」を全員で合唱して、この日の授業が終了です。

▲ インタビュー中 ▲ おはじきとお手玉コーナー
▲ 大人気の割りばし鉄砲 ▲ 人形劇「なかよし」に集中
▲ 「春の小川」を合唱 ▲リコーダーとオルガンの響き

2時間の授業では盛りだくさんの内容になってしまい、「調べ学習」の時間が少なくなってしまったかもしれませんが、これからの学習にプラスになってくれることでしょう。
一度、見学に来た子どもたちが、週末になって保護者の方ともう一度調べに来ている姿もけっこうありますよ。

2.避難訓練を実施しました。
学社融合授業が終了した時点で「火災報知器」が鳴り出しました。
事前に計画していた「避難訓練」の開始です。
1階ロビーで火災が発生したという想定で、緊急時における観覧者の安全な避難誘導を目的としたものです。
小学生とボランティアの皆さんにも参加していただき、整然と北側駐車場に避難してもらいました。
学校教育課や社会教育推進課の方々、取材に来ていたケーブルテレビの方も「ちょっとあせって」職員と一緒に避難してもらいました。
緊急時に本当に整然と行動できるのか不安が残りますが、訓練を重ね、心構えを十分にしておくことがとにかく必要でしょう。
まず、命の安全を確保することが何よりです。

▲ 避難後に館長から訓練についての話

3.天文科学館でも学社融合授業
天文科学館でも博物館と同じように学社融合授業が繰り広げられています。
2月18日(金)9:50から中崎小学校の5年生が、「南半球の星空を見て、堀江謙一さんと話をしよう」という授業をされる予定です。
無寄港世界一周をしている堀江謙一さん(明石との時差約8時間)と電話で話をし、堀江さんが実際に見ている南半球の星をプラネタリウムのドームで見ようというものです。
何ともグローバルで大きな企画ですね。
地球の時差を肌で感じ取ったり、地球の大きさを感じることができるのかもしれません。
しかし、技術の進歩というものはすごいものです。
世界が急に小さくなったと感じるかも知れませんが。
博物館も天文科学館もそれぞれの施設の特色をいかしながら事業を展開しています。
興味のある先生方は、ぜひ、ご参加下さい。

4.その時、明石は
2月17日(木)18日(金)の二日間は、中崎小学校6年生が博物館2階大会議室を利用した学社融合授業を展開します。
「その時、明石は」というテーマで、歴史上のターニングポイントとなる事件や出来事を取材し、展示発表する予定になっています。
去年の秋口から準備を始め、博物館で事前の調べ学習をし、また、中崎校区にある史跡を巡って準備を整えているはずです。
子どもたちのとらえた「明石」がどのような展示になるのか楽しみにしています。
先日は6年生の男子から「明石人骨」についての質問もありました。高学年になるとけっこう専門的な内容まで調べたいようなので、博物館としても詳しく回答することになり、あわててしまいましたが、それが今後の学習に少しでもプラスになってくれることでしょう。

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明石市立文化博物館
編集:永田浩史