文化博物館だより No.57

みなさん、こんにちは。
阪神・淡路大震災から10年を迎え、各地で追悼式典が行われました。
「1・17は忘れない」というメッセージにこめられた人々の様々な思いが全国に届いたことでしょう。
11年目が始まる今日、「時計の針を止めることなく」、一歩ずつ進んでいきましょう。
今日は週末に行われたイベントの報告です。

1.陶芸体験教室 ―― オリジナルの器をつくろう ――
1月15日(土)、明石市内の陶芸家・小倉健さんを講師に「陶芸教室」が開かれました。
経験者や初心者を含め、小倉先生の指導の下、27名の方が熱心に「土」と向き合いました。
今回は「ろくろ」を使わず、「手びねり(ひも作り)」の手法で作ったのですが、
時間が経つにつれて、最初の形がどんどん変化し、「お皿」「花器」「茶碗」「ぐい飲み」など、
お気に入りの作品が生まれました。
このあと2週間程度乾燥させ、素焼きのあと釉薬をかけて本焼をしてもらいます。
1月の下旬には完成予定で、焼き上がりが楽しみです。

▲ 講師:小倉 健 先生 ▲ 黙々と「土」に向かいます。
▲小鳥がのった花器


小倉先生の講評によると、「予想以上にいい作品ができました。
みなさんお上手です!」ということで、受講された方々も満足げにお互いの作品を鑑賞されていました。

2.呈茶(ていちゃ)席 ―― 淡交会明石支部 ――
1月16日(日)は裏千家・淡交会明石支部の皆さんの協力により、「立礼(りゅうれい)」による「呈茶席」が設けられました。
会議室に設けられた「立礼席」では、伊原宗静先生をはじめ、淡交会の方が見事な「お点前」を披露されました。

▲ お手前

新春特別展を鑑賞された多くの方々が集まり、「お抹茶」と「お菓子」をいただきました。
席に着いた方々は、流れるような「お手前」に見入りながら、ゆったりとしたひとときを楽しんでおられました。

3.新春特別展「明石焼と兵庫のやきもの展 〜古窯から現代陶工までの名品展」
平成17年1月4日(火)〜1月30日(日)
明石焼をはじめとし、兵庫県を代表する丹波焼、三田焼、東山焼、E平焼などの諸陶磁や近年陶芸界で活躍されている作家の作品約200点を展示しています。
個々の地域で伝統を受け継ぎつつ発展してきた歴史を知り、あわせて土と炎によってつくられたやきものの美を鑑賞してください。

◆講演会
1月22日(土)13:30〜 「京焼と兵庫のやきもの」 
講師:岡 佳子(大手前大学助教授)・定員100名
※ 講演会は電話予約が必要です。(定員まであと少しです。)

▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽
明石市立文化博物館
編集:永田浩史