文化博物館だより No.55

みなさん、こんにちは。
2学期の終業式、いよいよ冬休みに入ります。子どもたちの学習の成果はどうでしたでしょうか?
先生方もほっとひと息つける年末になるといいですね。

1.博物館講座「博物館四方山話 第5回は明石の民俗文化財」
12月22日(水)第五回目の博物館講座が開かれました。
今回のテーマは「明石の民俗文化財」。加藤尚子主事が明石市の指定文化財、無形民俗文化財などについて、スライドやビデオを交えながら約1時間の講演を行いました。
「明石地方の数多くの民俗伝統文化を再発見しました。来年はひとつひとつ実際に見てみようと思います。」
「ビデオで紹介していただいてよくわかりました。特にオクワハン(清水)はごく近所に住んでいますので、ぜひ見てみたいと思います。」
などなど身近な地域の文化にワクワクされていました。

▲ 講座の様子


後半は常設展示室のテーマ7(明石城と城下町)について、白江書記が「三木合戦」や「明石城築城の歴史」などについて解説しました。
「2時間の枠で講演、解説ではもったいない、もう少し長い時間聞きたい。
回数を分けて聞きたい。」という声も上がっていました。
次年度以降の参考にしたいと考えています。

▲ 明石城のコーナーで


2.集まれアートっ子「子ども美術教室」
12月23日(木)は明石高校美術科1年の生徒(30名)が小学生・中学生の美術を指導する「子ども美術教室」が開かれました。
毎年この時期、社会教育推進課が市内の小中学生を募集し、クリスマスに関連したものや様々な立体をモチーフにして子どもたちに貼り絵やデッサン、水彩などを創作してもらっています。
今年も会議室の中央には大きなクリスマスツリー、周りにはサンタクロースの帽子をかぶった高校生が取り囲み、子どもたちにマンツーマンで絵や貼り絵の指導をしていました。
前半は博物館所蔵の模写画・複製画を使った「ギャラリートーク」があり、「この絵に題名をつけるとしたら?」「この絵はどこの場所だと思う?」などなど、いつもとは立場をかえて子どもたちの声を引き出していました。
ギャラリートークのまとめでは、高校生がその絵の解説を行います。
「ピカソの絵はね‥‥‥△○□。」
小中学生も貴重な体験をしたのですが、高校生にとっても、人の意見を聞く、思いを伝える難しさと楽しさを味わったひと時となりました。

▲ ギャラリートーク ▲ 貼り絵の指導で奮闘中


3.新春特別展「明石焼と兵庫のやきもの展」
平成17年1月4日(火)〜1月30日(日)
明石焼をはじめとし、兵庫県を代表する丹波焼、三田焼、東山焼、E平焼などの諸陶磁や近年陶芸界で活躍されている作家の作品約200点を展示します。
個々の地域で伝統を受け継ぎつつ発展してきた歴史を知り、あわせて土と炎によってつくられたやきものの美を鑑賞してください。

―― 期間中の催し ――
◆陶芸体験教室 1月15日(土)13:00〜 高校生以上対象・定員30名
 講師:小倉 健 氏 講座費:2000円
◆呈茶席     1月16日(日)11:00〜 協力:淡交会明石支部 
1席500円(要観覧券)・定員100名
◆講演会     1月22日(土)13:30〜 「京焼と兵庫のやきもの」 
講師:岡 佳子(大手前大学助教授)・定員100名 聴講無料

陶芸体験教室と講演会は電話予約が必要です。

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明石市立文化博物館
編集:永田浩史