文化博物館だより No.52

みなさん、こんにちは。
週末は少し寒くなりそうですね。
今日は博物館講座「博物館四方山話」と学社融合授業「勾玉作り」の報告です。

1.明石のやきものの歴史 ――博物館講座「博物館四方山話」より――
11月24日(水)10:00から第4回「博物館講座 四方山話」が当館会議室で行われました。
当館の稲原主査が「やきものの分類・明石のやきものの歴史・江戸時代の明石焼・明石擂鉢と烙烙・現代の明石焼」という内容で実物を手に取りながら講義を進めました。
『播州名所巡覧図絵』や『和漢三才図絵』の原文を読みながら、そこに登場する「明石焼」の歴史を分かりやすく解説し、受講者の方々には大変好評でした。
受講された方の感想には、「現物を見ながらの楽しいお話で、目からうろこの感じでした。」
「明石のやきものが日本中で使われたと聞いて、今の明石もがんばらねばと思いました。」
「日用雑器の歴史がよくわかりました。」というものがありました。
来年1月の新春特別展「明石焼と兵庫のやきもの――古窯から現代陶工までの名品展――」
(平成17年1月4日〜1月30日)を心待ちにされています。

▲ 講師:稲原主査 ▲ 熱心に聞き入る

2.みんな真っ白!勾玉作り(大蔵中学校2年生)
11月26日(金)13:00から明石公園東の丸付近で「勾玉作り」を実施しました。
見本の勾玉を観察しながら下書きをし、少しずつ削っていきました。
きりでの穴あけに案外苦労しましたが、すり石を使った昔ながらの方法に挑戦した生徒もいて、
各自が集中して最後まであきらめずに取り組むことができました。
サンドペーパーを使っていた生徒はペーパーを木に巻きつけたり、折り曲げたりと工夫をし、
友達の勾玉と比べながらあれこれと試行錯誤していたようです。
仕上げの耐水ペーパーで磨いていた友達の勾玉がぴかぴかになると、それを見ていた生徒の指先にもいっそう力がこもっていました。
出来上がりの作品を見せる生徒が現れると、気が付けば指も手も真っ白。
勾玉を首にかけている生徒たちは、古代の人のものづくりの大変さと知恵に少しだけ触れることができたことでしょう。

▲ きりはけっこう難しい ▲ 石のカーブを使って
▲ 男子も女子も和気あいあい

★ ギャラリートーク ★
日時 12月5日(日) 午後2時〜
解説 福田好克 氏
「ふくろうと私」というテーマで福田氏自らの作品を解説されます。
画家本人と絵を前にして楽しいお話のひと時を過ごしましょう。
定員 50名

★ 癒しのロビーコンサート ★
日時 12月11日(土)@11:00〜 A14:00〜 
出演 トレフォイル
アイリッシュハープ、アイリッシュフルート、
ハンマーダルシマーなど
アイルランドに伝わる楽器を演奏します。
当日はクリスマスソングも演奏します。
定員 各回60名

申し込み 12月1日(水)午前9時より電話受付開始(先着順)
申し込み先 明石市立文化博物館 TEL 078-918-5400
料金 上記二つとも博物館観覧料が必要です。

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明石市立文化博物館
編集 永田 浩史