文化博物館だより No.51


みなさん、こんにちは。
日本列島の北の方では寒気が入り、天気予報には雪のマークも登場しています。
今日は学社融合授業の報告です。

1.勾玉作りの事前学習(大蔵中学校2年生)
11月24日(水)5校時、「勾玉作り」の事前学習として縄文から古墳時代について中学校で出前授業をしました。
東仲ノ町の発掘状況を写した土層の写真から時代をさかのぼり、出土遺物を手に取り観察し、古代のくらしぶりと道具の変化や器のうつりかわりについて考えました。
また、「勾玉」についての話も交えながらの50分の授業時間では盛りだくさんの内容になってしまいましたが、実物に触れ、観察することは大切なことです。
しかし167人の生徒を相手にした授業というのはなかなか難しいもので、次回からの課題が見えてきました。
明日11月26日(金)は午後から明石公園東の丸付近で「勾玉作り」を実施します(雨天時は博物館2階テラス)。
天気が心配‥‥‥。

▲ 武道場での講義 ▲ 貫頭衣を着て
▲ 担任の先生もいっしょに! ▲ 各クラス必死です。(煙が出ないぞー)

2.「その時、明石は」事前学習(中崎小学校6年生)
11月25日(木)10:00〜、「その時、明石は」と題した学社融合授業の事前学習として、中崎小学校の6年生(45人)が博物館を訪れました。
来年2月17日(木)18日(金)に当館会議室を使った授業(発表会)に向けての下調べです。
今年の6年生は、歴史の中で時代や世の中が大きく動いた「その時」をテーマに取り上げ、「その時、明石は」どうだったのか、どのようなことがあったのかなど様々な角度から学習を深めていきます。
この日は、「明石城」関係のDVDを観たあと、ゾウの化石や土器、古い瓦などを観察し、常設展示室で各自のテーマを絞り込んでいくことになりました。
今後は校区内の史跡を歩いて学習を深めるようで、2月までの展開が楽しみです。

▲ DVD「甦る明石城」 ▲ 出土遺物について
▲ 化石って「重い!」  ▲ ゾウの歯って「大きい!」

中学生と小学生、2つの授業展開を紹介しました。
どちらも子どもたちは「体験カリキュラム」が大好きです。
しかし「体験」だけに終わらず、指導者としては「内容カリキュラム」をしっかりととらえ、計画していくことが大切ですね。
博物館としてもそのあたりをしっかり考えて連携していかなければなりません。

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明石市立文化博物館
編集 永田 浩史