文化博物館だより No.43

みなさん、こんにちは。

運動会シーズンたけなわ、週末になると運動場では子どもたちの歓声が響いています。
25日(土)には明石市内の中学校で一斉に体育大会が開かれました。
前日の雨模様から天気は一変し、晴天のもと生徒たちは精一杯の演技に汗を流していました。
「位置について、よーい‥‥‥」という声を聞くと見ている方も緊張してしまいます。
また、「綱引き」では知らず知らずのうちに息をのんでしまい、綱につけられた旗の行方と生徒や先生の一挙一動に目が釘付けになってしまいます。
10月に入ると市内の小学校・幼稚園の運動会です。
さわやかな汗を流してください。

1.博物館講座(第3回)は「明石の作家たち」(9/25)

第3回目の講義は、「明石の作家たち ― 明石市展の歩みから ―」と題して、明石市立江井島小学校の花房先生が講演されました。
明石市展の概要から始まり、上田陽ィ、杉岡宗一、村上暁人、南俊宏、広瀬安美といった明石ゆかりの画家を紹介し、スライドを使いながら日本画、木版画、油彩画、ペン画について解説されました。
花房先生ご自身も「花房完昇」という名前で洋画を描かれています。

▲ 会議室での講演

講演後のアンケートには、「明石にもすばらしい芸術家がおられることに驚きました。再発見です。」とか「これから明石市展の見方が少し変わりそう。」という意見もありました。

2.秋季特別展 山寺・後藤美術館所蔵
「ヨーロッパ絵画名作展 ―― 宮廷絵画からバルビゾン派 ――」


山寺・後藤美術館は1994年に山形県河北町出身の実業家、後藤季次郎氏によって設立された美術館です。
そのコレクションはバルビゾン派の作品を中心に、18世紀のブルボン王朝の優美を伝えるロココの絵画や、典雅と均整を旨とする19世紀のアカデミスム、スペインの宗教画やイギリスの風俗画など多岐に渡っています。
この後藤美術館の作品が初めて山寺の地を離れ、明石へやってきます。
コローをはじめ、ドービニーやトロワイヨンといったバルビゾン派の作品やイギリスのロマン主義画家ターナーの作品など、この機会にヨーロッパ絵画の様々な姿に触れ、その美を堪能していただきたいと思います。
 
 

▲ トロワイヨン「小川で働く人々」 ▲ コロー「サン=ロー近くの丘と牧場」

期  間 平成16年10月2日(土)〜11月7日(日)
休館日 毎週月曜日(ただし10月11日は開館)、10月12日
観覧料 大人800円  大学・高校生500円  中・小学生300円

3.くらしのうつりかわり展 申し込み受付中です!!

毎年恒例の「くらしのうつりかわり展」の学校団体申し込み開始が9月1日(水)から始まっています。
すでに55校(5000人超)の小学校から予約が入っています。2月の午前中はほぼ予約がいっぱいです。
申し込みがまだの学校は日程調整をされてお申し込みください。
電話受付のみ :078−918−5400 ・ 078−918−5405

4.博物館所蔵資料の貸出しについて

9月の小学校校長会で博物館所蔵資料(美術資料編)の貸出しについて紹介しました。
その後、模写画・複製画の貸出依頼が増えています。
まだまだ模写画・複製画がたくさんありますので、子どもたちの鑑賞活動にご活用下さい。
昨日は加古川市立加古川小学校から2年生の先生が来られました。
「かさじぞう」の授業で、教科書に載っているむかしの道具について子どもたちに教えてあげたいということでした。
「みの・かさこ・米俵・わらぐつなど」を選び出し、借用されました。
実物を見せながらむかしの暮らしぶりを理解し、授業に深まりを求めておられるのだと思います。
子どもたちの反応が楽しみです。

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明石市立文化博物館

編集 永田 浩史