文化博物館だより No.22

みなさん、こんにちは。
いよいよ3月、平成15年度も締めくくりの時期になりました。
先週末は「あかりの体験教室2回目」と「おはなし会」があり、どちらも好評でたく
さんの方に楽しんでいただきました。

1.おはなし会(うさぎ文庫)
午前、午後と2回公演で、訪れた子どもたちとお父さんお母さんが食い入るように
「おはなし」や「影絵」を見入っていました。
”活字離れ”や”読書ぎらい”という言葉をここ数年よく目にします。そこで、今で
は各学校で「朝の読書」を取り入れている学校も多いようです。「本」の中にいっぱ
いつまっている世界を自分のものにし、心を豊かにしようというものです。「感じ
る」「考える」「思う」いろいろな力が身につくはずです。
幼児期、低学年など、日頃から「読み聞かせ」という習慣は大切なのでしょうね。お
はなしを聞いたり、影絵やエプロンシアターを観て、はなしの内容を理解し、その場
の雰囲気を感じ、同じ場にいる人たちの呼吸を感じる。そんな体験が子どもたちの”
こころ”を耕し、豊かな感受性のようなものを育ててくれるのだと感じました。
当日は天文科学館の職員の方や幼稚園・保育園の先生といった方も観覧され、熱心に
メモを取っておられました。

▲ ランプのあかりでおはなし ▲ 爆笑の「ごちゃまぜカメレオン」
▲ しあわせの王子 ▲ エプロンシアター

他にも影絵、大型布芝居、ブラックパネルシアターがあり、あっという間の1時間が
過ぎてゆきました。

2.「くらしの移り変わり見つけ隊」(博物館・附属小学校3、4年生・あかねが丘
の連携)
前回お知らせした「博学連携授業」が明日から始まります。
くらしのうつりかわりについて、異世代の方から当時の様子を聞き取ったり、当時の
ものを目にして、それらをまとめ、友だちに分かりやすいように発表するという学習
内容です。
おじいさん、おばあさんの頃使われていた「道具」、それにまつわる「エピソード」
を明日、あさって博物館で実際に「道具」を目にしながら、子どもたちが「あかねが
丘」の方から聞き取りをします。
子どもたちが選んだ「道具」が28点。その一点一点をあかねの方で担当し、説明を
するというもので、あかねの方々も、昔の記憶を呼び起こそうと準備をされていま
す。
明石出身の方ばかりではないので、一つの「道具」でも、全国各地でいろいろな「呼
び方」があったり、「使い方」があったりするかもしれません。そんな違いを見つけ
るのもおもしろそうです。
調べた内容は3月11日(木)に当館2階の会議室に展示してあります。午後は付属
小の子どもたちが、自分たちの発表会を開く予定です。
博物館、小学3・4年生、担当の先生、そして高齢者の方々が連携した授業がどうな
るのか、楽しみです。

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明石市立文化博物館
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編集 永田 浩史