郷土作家展池内艸舟遺墨展 ~書と共に歩んだ人生~2003年05月24日~2003年07月06日

今回の郷土作家展では、かな書家池内艸舟氏の作品、遺品等を展示いたします。
 池内艸舟氏は、1914年に兵庫県明石市和坂に生まれました。池内家は400年の歴史をもつ旧家で、少年期は、漫画や読書、野球に興味を示していました。
 兵庫県立姫路師範学校(現神戸大学発達科学部)在学中に師・桑田笹(ささ)舟(ふね)氏と出会い、本格的に書を始めました。「風変わりな字をかくんだな」と、ほめられたのがきっかけだったそうです。
 1934年師範学校を卒業し、教職の道に入りました。以来、教育と創作の日々が続き、神戸市内の小・中学校、高校で教鞭をとられました。長年にわたる教職生活から学校書道教育の振興を図り、後進の指導育成に尽力されるとともに、書道の研鑽を重ね、かな作品に独自の書風を確立されました。
 1993年79歳で永眠するまで、日展特選、日展菊花賞をはじめそのほか数多くの賞を受賞。この間、日展審査員も3度務められ日展評議員となられ、日本書芸院常務理事、読売書法会総務、書道笹波会会長などを歴任されました。
 筆、墨、紙。これだけで完成する書道が「芸術」に高められるには「自分の発想、自分の持つ美しさを託せた時。」と語っておられた艸舟氏。「芸の最後は心の遊び」と言い切られた氏の大胆におおらかなかなの美を、心ゆくまでご鑑賞ください。

観覧料 大人 : 200円 大高生 : 150円 中小生 : 100円
身体障害者(注1)…各料金から半額・老人(注2)…100円
        注1…障害者手帳・療育手帳等をご提示下さい
        注2…65歳以上老人手帳等をご提示下さい
開催場所 明石市立文化博物館 特別展示室
休館日 毎週月曜日・第3火曜日
問い合わせ 明石市立文化博物館(078-918-5400)