文化博物館だより No.3

みなさんこんにちは。
いよいよ夏真っ盛り、暑さ本番です。
前回に引き続き、夏休み体験学習教室「拓本作り」が8月2日(土)に実施されまし
た。
今回は博物館実習中の大学生も支援者として参加してくれました。
「拓本」とは、石・金属・木などに刻まれた文字や文様を紙と墨を使って、表面の凹
凸を写し取ったものです。
考古学、美術、文学、歴史の資料研究になるだけではなく、美術品として襖や屏風、
掛け軸などに用いられているものもあります。

拓本のとり方
1 出土した遺物(瓦)に画仙紙という紙を押し付けていきます。水を含ませた脱脂
綿でていねいに貼り付けていきます。
2 紙が半乾きになったところで、タンポという道具で墨を打っていきます。このと
きの微妙な力の入れ方で墨の濃さが変わってきます。

参加してくれた子どもたちとあかねが丘学園の高齢者の方々は、指先に全神経を集中
させてすばらしい作品を仕上げられました。
事前に練習していた大学生たちは、子どもたちや高齢者の方々のすばらしい作品を見
て、驚きの声をあげていました。

前回の「石器作り」に比べると、静的な活動ですが、古代の遺物に直接触れることが
できます。
1000〜500年前の瓦を前にして、その歴史に触れることもできるでしょう。
またモノクロの作品から、子どもたちは遺物の声を聞くことができるのではないで
しょうか。
学校教育の中でも十分取り入れていただける活動だと感じました。

8月9日(土)13:30からは「勾玉」作りがあります。高麗石を削り勾玉の形に
していきます。
興味のある先生方はぜひ見学にいらしてください。

8月7日(木)からの教職員体験実習にもまだまだ参加可能です。
ご希望がありましたら、博物館までご連絡ください。

bunpakudayori@city.akashi.hyogo.jp

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明石市立文化博物館
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編集 永田 浩史