文化博物館だより No.59

みなさん、こんにちは。
中学校では「スキー実習」に向かう学校が多いようです。
今朝も大型バスに乗り込んで、出発する学校を見かけました。
楽しい実習になるといいですね。
今日は文化財愛護パトロールと博物館講座の報告です。

1.文化財防火デー ―― 文化財愛護パトロールを実施しました ――
1月26日(水)は「文化財防火デー」でした。
これは、昭和24(1949)年、昭和大修理中の法隆寺金堂壁画が焼損したのをきっかけに制定されたものです。
全国各地にある貴重な文化財を守る契機にするために、毎年この日、各地で防火訓練が実施されています。
明石市では、月照寺で消防訓練が行われました。
また、博物館からは、明石市の消防、警察、都市計画課、関西電力の職員と一緒に
市内の文化財(国・県・市指定を含む)と都市景観形成重要建築物を点検するパトロールを実施しました。
配電盤の点検、火災報知器や消火器の点検、防犯上の問題点などを細かく点検し、日常の防災意識を向上させようというねらいがあります。
明石市内の指定文化財には国指定7件(選定保存技術1件を含む)・県指定10件・市指定33件の建造物や史跡・天然記念物、絵画や工芸品、彫刻などがあります。
今年はその中で18ヶ所を東西に分けて巡回パトロールしました。
宝蔵寺の住職によると、「周りの街並みがどんどん変わっていきますが、指定文化財を次世代に伝え、しっかりと残していきたい。」と、熱く語られていました。
みなさんもそれぞれの職場や学校で、防火・防災の意識を高めるきっかけとしてください。

▲ 高家寺 ▲ 織田家長屋門
▲ 瑞応寺 ▲ 尾上家
(都市景観形成重要建築物)
▲ 観音寺 ▲ 住吉神社

2.絵画・明石八景 ―― 第6回博物館講座より ――
1月26日(水)、第6回「博物館講座 四方山話」が行われました。
学芸係の中村信悟主幹が、「明石八景」と題して「明石のビューポイント」や「浜の散歩道」などを紹介しました。
若い頃から明石市内の様々な場所を描いてきた経験から、明石の「ええとこ」を感じ、のんびり楽しむ、といった意識を持つことの大切さを話されていました。
受講された方々にとっても、「明石を描く」「明石をデザインする」という視点での話しに新鮮さを感じられたようでした。
後半は「紙と筆記用具」を用意して、簡単な絵画実習もありました。
今回で今年度の最終回となりましたが、受講された方々の感想も好評でした。
「明石のいいところを再発見し、実際にゆっくりと歩いてみたいですね。」という感想がたくさんありました。
次年度以降の企画に向けて参考にさせていただきます。

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明石市立文化博物館
編集:永田浩史