文化博物館だより No.38

みなさん、こんにちは。
今日も暑い一日でした。明石球場でも熱戦が繰り広げられたようです。
博物館横の木々にいるセミたちも朝早くから夕方までジジジジジジっと鳴き続けています。

1.出前授業 石器作りに挑戦!(7/24)
7月に社会科の学習で博物館を訪れた二見西小学校の4年生が「石器作り」に挑戦しました。
博物館で古代人の生活を学習したグループと担任の先生が発展的な学習内容を考え、今回の出前授業につながったものです。
「矢じり」の材料であるサヌカイト(四国讃岐地方で採れる石:硬く、叩くと薄片に割れ、端が鋭くとがります。)を叩き石で割り、シカ(エゾシカ)の角を使って形を整えていきました。
できあがった矢じりを竹に結びつけ、ひもで縛りました。
ひもを切るときに「石器」を使うと、「うおー」という声があがりました。
完成後は「ぞうやシカの絵が描かれた的」に向けて弓を使って矢を飛ばしたり、手に持って投げたりしました。
2学期には、博物館にある「貫頭衣(古代人の服)」を自分たちで作り、それを着て完成した「矢」を劇の中
で使おうと話が発展していきました。

▲ シカの角で形を整えます。 ▲ なかなかまっすぐに飛ばないなぁー。

「古代の人たちはひもの代わりに何を使っていたんだろう?」「どんなものを食べていたんだろう?」と自分たちの作った「道具」を観察しながら学習が深まり、発展していきます。今後の子どもたちの学習活動が楽しみです。

2.バックヤード探検 初任者研修会(7/24)
文化博物館、天文科学館を使った初任者研修会が開かれました。博物館で施設見学のあと、「時の道」を通って天文科学館へ。
社会教育施設を自分たちの目で見て、どんなものがあるのかを知って、どんなことができるのだろうと考える試みでした。初めて見るものに興奮気味の先生。
普段は見ることのできないバックヤードで「収蔵資料」に目を奪われる先生。図書資料室で「珍しい本」に目をとめる先生。これをきっかけに自分なりのスタイルで授業を創造してほしいものです。
天文科学館や博物館にひょっこりと現れる先生が増えてくることを願っています。

▲ 展示見学 ▲ 収蔵庫で資料を見ました
▲望遠鏡の説明 ▲ 太陽の観察

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明石市立文化博物館

編集 永田 浩史