文化博物館だより No.5

みなさんこんにちは。
台風10号の影響はありませんでしたか?
8月9日(土)、夏休み体験学習教室の締めくくりとして、「勾玉(まがたま)作りを
実施しました。「石器」「拓本」「勾玉」と3回シリーズで実施したのですが、3回と
も参加していただいた方もおられました。
古代の人が身につけていたアクセサリーとしての勾玉、副葬品として数々の遺跡から
発掘されています。
今回は高麗石(こうろうせき)という石を使い、思い思いの形に削っていきました。

勾玉の作り方
1 高麗石に鉛筆で勾玉の形を書きます。
2 紐を通す部分に、錐を使って穴をあけます。
3 少し大きめの石にこの高麗石をこすり付けて削っていきます。
※ サンドペーパーを使うこともできますが、今回は土台となる石のいろいろな角を
使いながら削ってもらいました。
4 最後はセーム皮で磨いていきます。
※ ここで耐水ペーパーを利用すると、細かい傷がなくなり、ピカピカになります。

参加された保護者の方から、「難しいけれど、土台になる石のどの部分を使って削れ
ばよいのかあれこれとやっていくと、新しい発見があります。」
「古代の人たちは、すごい技術をもっていたんですね。」と感想をいただきました。
子どもも大人も「手」を真っ白にしながら、「石」と向き合った時間でした。

今回の体験学習教室はいずれも「手」を使った「ものづくり」でした。実物(古代の
遺物)を「目」で見て、「頭」で考えて、「手」の動きに伝えていく。
この過程は昔から「ものづくり」の基本だと思います。現代に生きる子どもも大人
も、この基本を忘れずに生活していきたいですね。
夏休み中の校外学習、2学期以降の学校での学習活動に活用していただくことも可能
です。ぜひご連絡ください。

bunpakudayori@city.akashi.hyogo.jp

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編集 永田 浩史