絵馬「神馬の図」
 江井島の市場屋庄助が奉納したものです。描画の緻密さ、色彩の美しさに清新な画風が感じられます。画面の右下隅に「平安 源応挙 花押」が見える。製作優秀で、文化史上貴重なものです。

天明4年(1784) 円山応挙

絵馬「加茂競馬の図」
絵馬「加茂競馬の図」
 この絵は当時有名な京都の加茂競馬を描いたものです。大和絵狩野派の画風を感じさせる筆致で描いています。画面の右下隅に「天明八年 戌申初冬 幽汀守善画」が見え、額縁の墨書によって江井ヶ島の市場屋久五郎が奉納したことがわかります。製作優秀で、文化史上貴重なものです。

天明8年(1788) 石田幽汀

住吉神社の能舞台
住吉神社の能舞台

 市内に残る唯一の能舞台で東播地方の典型的様式(山門、楼門、能舞台、拝殿、本殿と一直線に並んで建てられ、神前に奉納能をして実能する)を残しています。能が地方にまで伝播した江戸時代当時の生活文化と歴史的変遷を知る資料として貴重で、舞台の構造は江戸初期から中期の様式です。

住吉神社楼門
住吉神社楼門

 明石市の建造物「楼門」のうち、建築技法が優秀で、建立年次も明らかで価値の高いものです。2階づくりの門で、全体の姿勢もととのい、豪壮・細部にわたり、建築技法が優秀です。

慶安元年(1648)8月23日建立

大和型船模型

 
制作当時の様子を良く残している点では全国でも数少ない模型です。文政年間の奉納と伝えられますが、形式からみて江戸時代後期、文化・文政期と推定される時期の大型大和型船の正確な模型です。模型制作年代としては特に古いとはいえませんが、細部まで省略することなく忠実に制作され、破損個所もほとんどありません。

住吉神社石燈篭
花崗岩製で六角形の泥岩上にあり、竿石に「文和四年」(1355)の刻銘があります。1ヶ所、ワラビ手の先に欠損があるほかは、宝珠にいたるまで実存し、均斉のとれた全姿と、格狭間、ワラビ手などの細部とは、ともに時代の特徴をよくあらわしています。作風は簡素ですが、特に正面だけ台座の格狭間内に蓮華文を浮彫するといったような、要を得た意匠的配慮が示されている点もあり、貴重な遺品というべきです。竿石刻明は風化のため判読しがたいですが、次のとおりです。



なお、この石燈はもと一対あったという説がありますが詳らかではありません。

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